FlashCopy 整合性グループ
FlashCopy® 整合性グループ は、関連するコピーを管理して整合性を確保するための FlashCopy マッピングのコンテナーです。1 つの整合性グループには、多数のマッピングを追加することができます。
整合性グループは、FlashCopy マッピングが作成されるときに指定されます。既存の FlashCopy マッピングを新しい整合性グループに追加したり、後で整合性グループを変更したりすることもできます。整合性グループを使用するときは、個別の FlashCopy マッピングではなく、そのグループを準備して開始します。このプロセスにより、すべてのソース・ボリュームの整合コピーが作成されることになります。個別のレベルで制御する FlashCopy マッピングは、スタンドアロン・マッピングと呼ばれます。スタンドアロン・マッピングを整合性グループに入れないでください。整合性グループに入れると、スタンドアロン・マッピングはその整合性グループの一部として制御されます。
ある 1 つのボリュームから他のボリュームにデータをコピーするときに、そのデータに、コピーを使用するために必要なものがすべて組み込まれていないことがあります。多くのアプリケーションで、データは複数のボリュームにまたがっているため、複数のボリュームにわたってデータ保全性が維持される必要があります。例えば、特定のデータベースのログは、通常はデータが保管されているボリュームとは異なるボリュームにあります。
整合性グループは、アプリケーションに複数のボリュームにまたがる関連データがある場合の問題に対応します。この状況では、複数のボリューム間でデータ保全性が維持される方法でコピー操作を開始する必要があります。書き込まれるデータの保全性を維持する 1 つの要件は、依存書き込みがアプリケーションでの意図された順序で実行されるようにすることです。
FlashCopy 整合性グループに対して autodelete 属性を設定できます。この属性がオンに設定される場合、グループ内の最後のマッピングが削除されるか、整合性グループから出ると、整合性グループが自動的に削除されます。
Flashcopy 整合性グループを所有権グループに割り当てることができます。所有権グループ は、システム内のユーザーとオブジェクトのサブセットを定義します。所有権グループで定義されている特定のリソースへのアクセスをさらに制限するために所有権グループを作成することができます。セキュリティー管理者の役割のユーザーのみが所有権グループを構成して管理することができます。
リソースのタイプに応じて、所有権を明示的に定義するか、所有権をユーザー、ユーザー・グループ、またはその他の親リソースから継承することができます。Flashcopy 整合性グループを所有できるのは、所有権グループが明示的に割り当てられる場合、または整合性グループを作成するユーザーから所有権グループを継承する場合です。所有権グループで定義される FlashCopy 整合性グループには以下の規則が適用されます。
- 所有権グループで定義されているユーザーは、マッピングと整合性グループ内のボリュームが同じ所有権グループに属している場合に、FlashCopy マッピングを整合性グループに追加できます。所有権グループで定義されていないユーザーの場合、FlashCopy 整合性グループへマッピングを追加するのに制約はありません。この場合、FlashCopy 整合性グループは、単にコンテナーにすぎず、内容の所有権に影響しません。
- 既存のリソースを所有権グループにマイグレーションする際に、FlashCopy 整合性グループとそのリソースは、マイグレーションが完了するまで一時的に別々の所有権グループに属すことができます。
- ボリューム・グループとボリュームの場合と同様、整合性グループの所有権はその中のマッピングの所有権に影響を与えません。
マルチターゲット FlashCopy マッピング
整合性グループは、ボリューム自体ではなく FlashCopy マッピングを集約します。したがって、複数の FlashCopy マッピングのあるソース・ボリュームは、複数の異なる整合性グループに属することができます。同じ整合性グループに属する複数の FlashCopy マッピングのソース・ボリュームであるボリュームの場合、整合性グループが開始されるとそのソース・ボリュームの同一のコピーが複数個作成されます。
カスケードされた FlashCopy マッピングの制約事項
整合性グループ内に FlashCopy マッピングを作成する場合は、 ソース・ボリュームを、同じ整合性グループのマッピングのターゲットとすることはできません。さらに、ターゲット・ボリュームを、 同じ整合性グループ内の別の FlashCopy マッピングのソースとすることもできません。FlashCopy マッピングを、 カスケード内に類似 FlashCopy マッピングを含む整合性グループに移動することはできません。
FlashCopy 整合性グループの状態
表 1 に、FlashCopy 整合性グループ状態がリストされています。任意の時点で、FlashCopy 整合性グループは、リストされている以下のいずれかの状態になります。
| 管理 GUI アイコン | コマンド・ライン・インターフェースの状態 | 説明 |
|---|---|---|
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アイドルまたはコピー済み | この整合性グループ内のすべての FlashCopy マッピングは、アイドルまたはコピー済み状態です。 |
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準備中 | この整合性グループの少なくとも 1 つの FlashCopy マッピングは準備中状態です。 |
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準備済み | 整合性グループを開始する準備ができています。この整合性グループ内のすべての FlashCopy マッピングのターゲット・ボリュームは、アクセスできません。 |
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コピー中 | この整合性グループの少なくとも 1 つの FlashCopy マッピングはコピー中状態であり、中断状態の FlashCopy マッピングはありません。 |
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停止中 | この整合性グループの少なくとも 1 つの FlashCopy マッピングは停止中状態であり、コピー中状態または中断状態の FlashCopy マッピングはありません。 |
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停止済み | ユーザーがコマンドを発行したか、あるいは入出力エラーが発生したため、整合性グループが停止している可能性があります。 |
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中断 | この整合性グループの少なくとも 1 つの FlashCopy マッピングは中断状態です。 |
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空 | 整合性グループには、FlashCopy マッピングはありません。 |
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(状態なし) | 整合性グループに属していない個別の FlashCopy マッピング。 |





